Android版MT5を使う初心者が最もよく誤解するポイントが
「スマホでEA(自動売買)が使えるのか?」
という点です。
結論から言うと、
Android版MT5ではEAは一切使えません。
ただし、
「VPS上のPC版MT5をスマホで遠隔操作する方式」であれば、スマホでEA運用ができます。
この記事では、
- Android版MT5でEAが使えない理由
- カスタムインジケーターの可否
- スマホでEA運用する唯一の方法(VPS)
- よくある誤解と注意点
これらをわかりやすくまとめて解説します。
※スマホ版MT5の他の機能(インストール・ログイン、気配値、チャート操作、注文方法、履歴確認、トラブル対処)については、下記の記事で詳しく解説しています。
必要な操作だけ個別にチェックできるようまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
Android版MT5でEAは動かない理由
Android版MT5には、PC版にある EA(自動売買)関連機能が一切搭載されていません。
そのため、スマホ単体でEAを動かすことは不可能です。
EAフォルダが存在しない
PC版MT5には、以下のようなフォルダ構造があります。
MQL5/
├ Experts(EA)
├ Indicators(インディケータ)
├ Scripts(スクリプト)
└ Services
しかし、Android版MT5にはこれらのフォルダ自体が存在しませんので、ファイルを配置・読み込む仕組みがないため、EA(ex5)を導入することはできません。
MQL5を実行するエンジンがない
EAやカスタムインディケータを動かすには、内部でMQL5を実行する必要があります。
しかし、Android版MT5は、
- チャート表示と裁量取引に特化した軽量アプリ
- MQL5を実行・コンパイルするエンジンが搭載されていない
という仕様になっています。
そのため、EAやスクリプトを動作させること自体が不可能です。
カスタムインディケータも使えない
Android版MT5では、EAだけでなくカスタムインディケータ(ex5)も導入不可です。
| 機能 | PC版MT5 | Android版MT5 |
|---|---|---|
| 標準インディケータ | 〇 | 〇 |
| 有料インディケータ | 〇 | ✕ |
| 自作インディケータ | 〇 | ✕ |
| EA(自動売買) | 〇 | ✕ |
スマホ版MT5で使えるのは、最初から用意されている標準インディケータのみとなります。
スマホでEAを運用する唯一の方法(VPS)
「スマホでMT5のEAを動かしている」という人のほぼ全員が、VPS上のPC版MT5をスマホから操作しているだけです。
手順(VPS×PC版MT5)

- Windows ServerタイプのVPSを契約
- VPSに「PC版MT5」をインストール
- EA(ex5)ファイルをVPSへアップロード
- PC版MT5にEAをセットして起動
- スマホの「リモートデスクトップ」アプリでVPSに接続
- スマホ画面からPC版MT5を操作(監視・停止など)
つまり、EAを実行しているのはスマホ版MT5ではありません。
スマホは「リモコン」の役割
スマホ版MT5でできるのは、あくまで次の操作だけです。
- チャートの確認
- EAの稼働状況チェック
- ポジションの監視
- EAのON/OFF(VPS上で操作)
EAの実行・判断・売買処理はすべてVPS内のPC版MT5が担当しています。スマホは「遠隔操作用のリモコン」と考えるのが正確です。






