損切貧乏について解説

損切貧乏とは、頻繁に損切り(損失確定のための売却)を繰り返すことで、最終的に資産を大きく減らしてしまうことを指します。

損切貧乏の仕組み

損切りとは?

「損切り」とは、株や通貨などの投資が損失を出している状態で、それ以上の損失を避けるためにそのポジションを手放すことです。

投資家は、ある程度の損失を許容して早めに撤退することで、大きな損失を防ぐことができます。

特に全資産を口座内に入れて取引を行う人は、相場が予想通りに動かなかった場合は「損切」をすることで大怪我を避けることができます。

損切貧乏になる原因

過度な損切り

投資家が損失を恐れて、少しでも価格が下がった際にすぐに売ってしまう場合、結果的に小さな損失が積み重なっていきます。

これは「損切貧乏」の典型的なパターンです。

不安定なトレード戦略

明確なルールや戦略がなく、感情に左右されて頻繁に売買を繰り返すと、トレードコスト(手数料やスプレッド)が増え、資産が減り続けることになります。

市場の一時的な変動に反応しすぎる

長期的に見れば回復する可能性がある状況でも、短期的な価格の変動に反応して損切りを行うと、損失が拡大しやすくなります。

証拠金維持率100%のときに所持金を必要証拠金ギリギリにして取引を行う(国内FXのみ)

国内FXではユーザーの資金を守るために証拠金維持率100%の業者もあります。
※海外FXは20%が平均くらいとなります。

証拠金維持率100%と必要証拠金はイコールとなります。

つまり、必要証拠金が100,000円必要な通貨ペアを取引する場合に所持金101,000円で始めるとしたら、-1,001円になった(100,000円を下回る)瞬間に強制ロスカットが入ります。

証拠金維持率100%の場合、必要証拠金に対して所持金をギリギリに調整した状態で取引を続けていくと、少しの値動きでロスカットが発生するため、おのずと損失が拡大していきやすいです。

損切貧乏を避けるためのポイント

明確な損切りルールを設定

損切りのタイミングを事前に決め、感情に左右されずに実行することが重要です。

例えば、資産が5%減少したら損切りするといった基準を設定する。など

リスク管理を徹底(現物投資の場合)

一つの投資に過度に依存せず、ポートフォリオを分散させることでリスクを軽減します。

これにより、損失が発生しても全体への影響を抑えられます。

長期的な視点を持つ(現物投資・長期トレードの場合)

市場は短期的には不安定ですが、長期的には上昇することが多いため、過剰な損切りを避け、冷静に投資を続けることが求められます。

まとめ:損切貧乏は感情的なトレードをすることで陥りやすい

損切貧乏は、感情的なトレードや不十分なリスク管理によって起こりがちです。

冷静な判断や長期的な視野、トレード(エントリー)に対する自信を持つことで、これを避けることが可能です。

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