現物投資と先物取引とFXの違いについて解説

今回の記事では、現物投資・先物取引・FXの違いについて解説をしていきます。

各投資(取引)について解説

現物投資

現物投資は、実際に商品や資産を購入して所有する投資方法です。

例えば、株式を購入すると、その株式を実際に保有し、配当を受け取ったり、株価の上昇によって利益を得ることができます。

現物投資は、その資産の価値が上がれば利益を得ることができますが、逆に価値が下がれば損失が発生します。

ちなみに、日本で働いている人は「日本円」を労働の対価として貰っていると思いますが「日本円」も常に価値が変わっています。日本の基軸通貨が「円」のため実感することはほとんどないかもしれませんが、貰った「日本円」をもっているだけで自動的に「日本円」への現物投資をしているようなものとなります。

主な商品や資産

株式、不動産、金、車、時計、通貨など

先物取引

先物取引は、将来のある日付に、ある商品や資産を「この値段で売買しよう」と今のうちに約束する取引です。ただし、その商品や資産を本当に手に入れるわけではなく、約束した値段と実際の値段の差額でお金をやり取りすることが一般的です。

例えば、あなたが「来月に100万円で金を買う」という契約をしたとします。でも、その後、金の価格が上がって120万円になったら、あなたは「100万円で買う」という契約を持っているので、20万円得したことになります。

逆に、金の価格が80万円に下がった場合、100万円で買う約束をしてしまったので、20万円の損失になります。

実際に金や商品を手に入れるのではなく、差額だけで決済する理由は、ほとんどの人が「商品自体が欲しい」のではなく、「値段が上がったり下がったりすることで利益を得たい」からです。だから、売買する商品が実際に手元に来ることはなく、単にその値段の動きによって利益や損失が発生するだけです。

現物投資との異なる点は、先物取引では実物の商品を購入するわけではありませんので、証拠金にレバレッジをかけて取引することができます。また、現物投資では値上がりで資産を増やすことを目的としますが、先物取引の場合は値下がりでも利益を狙うことができます。

先物取引の注意点は、商品毎に取引期日が決められており、それまでに決済をしなければなりません。決済しなかった場合は取引期日に強制決済されます。

先物取引の種類

農作物、エネルギー、金属、株価指数、債券指数など

FX

先物取引と似ていますが少し異なります。

取引対象の通貨ペアに関しては、先物取引では商品(原油や金、小麦など)や金融資産(株価指数、債券など)が対象でしたが、FXはそれに加えて通貨ペア取引も対象となります。(米ドルと日本円、ユーロと英ポンドなど)

先物取引と共通している点は、レバレッジが使えることや価格差で決済する点となります。

そして最も大きく異なる点は、先物取引とは指定された期日までに決済しなければなりませんが、FXでは強制ロスカットされるまで決済されないことにあります。

また、ポジションを保有して日を跨ぐことで「スワップ」が発生します。

FXの種類

通貨ペア、農作物、エネルギー、金属、株価指数、債券指数など

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