FX初心者が最初に戸惑うポイントのひとつが「pips(ピップス)って何?」です。取引の解説やSNSの投稿でも当たり前のように出てくる用語ですが、最初はイメージしづらいですよね。
実は、pipsを理解すると損益計算が一気にシンプルになります。
この記事では、ドル円の1pipsがいくらなのか、どうやって損益を出すのかを、初心者でもすぐに計算できるように解説していきます。
ドル円の1pipsとは?
ドル円の1pipsは、一律「少数第2桁目」の数字を指します。
レート | 値動き |
---|---|
150.000から150.010になった場合 | +1pipsの上昇 |
150.000から149.990になった場合 | -1pipsの下落 |
150.135から151.649になった場合 | +151.4pipsの上昇 |
150.123から150.124になった場合 | +0.1pipsの上昇 |
1pipsの考え方は、国内・海外FXすべて共通のため、必ず覚えておきましょう。
ドル円の1pipsの損益は?
ドル円の1pipsの損益は、次のような計算式となります。
FX業者が指定している取引数量×0.01円=損益
FX業者が指定している取引数量は、1ロット当たり国内では10,000通貨、海外では100,000通貨である業者が多いです。
国内FXの1pipsの損益計算
国内FX業者「みんなのFX」では、1ロット=10,000通貨 です。


この場合、1ロット当たり1pipsの損益は次のように計算できます。
10,000通貨×0.01円=100円
海外FXの1pipsの損益計算
海外FX業者「XMTrading」では、1ロット=100,000通貨 です。


この場合、1ロット当たり1pipsの損益は次のように計算できます。
100,000通貨×0.01円=1,000円
実際の損益計算例
実際の計算では、ロット数と値幅(獲得pips)を加えるため、次のような計算式になります。
FX業者が指定している取引数量×保有ロット×値幅(pips)×0.01円=実際の損益
国内FXでの損益計算
具体例として、次の条件で計算してみましょう。
10,000通貨×5ロット×20pips×0.01円=10,000円
次は、取引数量100通貨、保有ロットは7.7ロット、値幅-10pipsの場合の計算をしてみます。
100通貨×7.7ロット×-10pips×0.01円=-77円
海外FXでの損益計算
海外FXでも国内FXとほとんど計算式変わりませんが、具体例として、次の条件で計算してみます。
100,000通貨×10ロット×23pips×0.01円=230,000円
次は、保有ロット0.01ロットで値幅1,000pipsをぶち抜いたときの計算をしてみます。
100,000通貨×0.01ロット×1,000pips×0.01円=100,000円
最後に、超簡単に計算するコツ
具体的な条件と計算式を用いて、損益を計算してきましたが、ドル円では、これさえ覚えておけば簡単に計算ができてしまいます。
FX業者の取引数量 | 1pipsの損益 |
---|---|
100通貨 | 1円 |
1,000通貨 | 10円 |
10,000通貨 | 100円 |
100,000通貨 | 1,000円 |
例えば、海外FX(100,000通貨)で150.123→150.158で決済するときの損益を確認したいときでも、1pipsの桁数と上記の取引数量当たりの1pips損益を知っておくだけで一瞬で計算することができます。
1,000円×35pips=35,000円
1ロット以外の場合は、1pipsの損益にロット数を掛けることで、そのロットでの1pips損益を出すことができます。
2,000円(2ロットの場合)×35pips=70,000円
注意点として、端数のあるロット数(1.43や23.12など)では、計算が複雑になり即座に損益を出すのは難しくなります。